インドのスーパーや果物屋を見ていると見たことがない果物があります。
その一つが釈迦頭、別名は「カスタードアップル」あるいは「シュガーアップル」「バンレイシ」とも言われているフルーツです。
では、どんな果物なのでしょうか?味は???
釈迦頭 (カスタードアップル)の起源は?

「植物の文化史」という本によれば、古代メキシコ南部、中南米、西インド諸島、そしてアフリカが起源だという事です。
作物として作られるようになったのは、エクアドルの高地とボリビア、チリ、ペルー。
諸説あるようですが、一番有力なのはポルトガル人が1590年頃に新世界から釈迦頭を持ち込んだというものです。ほぼ同時にパパイヤやピーマンなどもインドに持ち込まれました。
しかし、反対意見もあり釈迦頭が何世紀にもわたってインドにすでに存在していたと主張する研究者たちもいます。
釈迦頭(カスタードアップル)の産地と時期
釈迦頭(カスタードアップル)の果実は、標高1200メートルを越えないインドの平原全体でよく育ちます。
熱帯気候を好みますが、土地がやせていても育てることが出来、とても丈夫です。
私たちが住んでいるマハラシュトラ州のプネーでは、栽培面積がインド全体の10%を占めています。
そのため、収穫シーズンになると市場には大量に出回り、安く買うことが出来ます。
最近、一個を20円くらいで買いました。
収穫シーズンは9月末から2月まで。
食べごろはどのように判断するのか?

果物屋で売っている時はまだ固い状態ですが、熟してくると柔らかくなります。
手で簡単に割れるぐらい柔らかくなります。包丁はいりません。
マンゴーやパパイヤと同じ追熟させて食べるタイプの果物ですので、慌てて食べないようにしましょう。
常温で追熟させて、柔らかくなったら冷蔵庫に二、三時間いれて冷やしてから食べると美味しいです。
バナナと一緒に紙袋に入れると早く熟します。
釈迦頭(カスタードアップル)は腐りやすい果物で、室温では1週間しか持ちません。
なので、毎日熟し具合を確認する必要があります。
初めて食べてみる
釈迦頭を手で割って中を見てみると白い粒状の実がぎっしり入っています。
スプーンですくって食べてみますと、すごくクリーミーです。
名前の通りカスタードクリームのような舌触り。
日本では味わえない食感。
例えるなら熟した柿の食感で、バナナの味といったところ。
果実からは芳しい南国の香りが!
それぞれの果肉の中心には黒い種があります。
黒く輝くこの種、アクセサリーにできそうです。
アケビやザクロのように果肉以上に種があるので、口にいっぱい入れなければ果肉を十分に味わうことは出来ません。

釈迦頭(カスタードアップル)の健康効果は?
釈迦頭(カスタードアップル)の栄養や効能としては、免疫系を保護し、月経前症候群の緩和、ホルモンの調節といった点をあげることができます。
また、にきびや脱毛、乾燥肌などの皮膚のトラブルを緩和するビタミンB6を多く含んでいます。
釈迦頭はオメガ3脂肪酸も豊富です。
オメガ3は必須脂肪酸であり、体内で作ることが出来ないので食事として摂り入れる必要があるのです。
必須脂肪酸は人の成長を助け、脳の健康を促進し、記憶力を高めます。
インドでは、カスタードアップルの樹木や果実を伝統的な治療として使われているという事です。
ぜひインドに来て味わってみてください!

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