2022年2月に父が亡くなりました。
そこから相続の手続きを始めて、5か月ほどかかりましたがやっと終えることが出来ました。
【相続】と聞くと専門的で自分でやるのは難しいと感じるかもしれませんが、節約のために全て自分ですることに。
では、自分でやってどれくらい費用がかかったのでしょうか?
もし、専門家に依頼したらどれくらい費用がかかるのでしょうか?
自分で出来るかどうかの判断はどうすればいいのでしょうか?
目次
相続の手続きにかかった費用は?
かかった費用は、
●亡くなった父の住民票の除票:300円
●自分の戸籍謄本:450円
●自分の住民票:300円
●自分の印鑑証明書:300円
●固定資産評価証明書:300円
●不動産の登録免許税:37,600円
上記以外にも、母の印鑑証明書や必要書類を取得するのに数百円。
東京の妹とのやり取りで使ったレターパック370円×4=1,480円。
定額小為替と普通為替の手数料が千数百円。
その他雑費を合わせても5万円弱。
不動産の相続がなければそれほど費用はかかりません。
不動産を相続する場合、税金を支払う必要があり、固定資産税評価額の0.4%になります。
例えば、私の実家の土地と建物の評価額が合わせて約940万円だったので、
940万円×0.4%=37,600円となりました。
専門家に依頼したら費用はどれくらいかかるか?

弁護士
弁護士に依頼するケースは相続で揉めているか、もしくは揉めそうな場合。
もちろん、その他の手続きも出来ます。
費用の内訳は、
相談料:30分5,000円~。最近は無料の所もあり。
着手金:20万円~
報酬金:回収額の数%。金額によって%は変化。
相続金額によりますが、100万円を超えることもあるのでよく考えてから依頼する方が賢明。
司法書士
不動産登記をお願いする時は、司法書士に依頼します。
その他、遺産分割協議書の作成や証明書所得をしてくれます。
費用は一通5~15万。
行政書士
土地建物の相続登記は出来ないので注意。
遺産分割協議書の作成や証明書の所得、自動車の名義変更など業務の幅は広い。
事務所によって違いますが、基本料金6万円+業務内容で金額が変わってきます。
税理士
相続税が発生する場合は、税理士にお願いします。
税理士に支払う報酬の相場は、相続する遺産総額の0.5~1%です。
報酬額が相場より高くなることもあるので確認が必要になります。
相続税の基礎控除は以下の式で求めることが出来ます。
基礎控除=3,000万円+600万円×法定相続人の数
我が家の場合は、法定相続人が5人ですので、
3,000万円+600万円×5=6,000万円です。
控除額を超えることはなかったので相続税はかかりませんでした。
仮に超えたとしても、税務署に所定のフォーマットで書いて、必要書類を提出すれば自分で行うことも可能です。

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自分で出来るのか?
自分で出来るかどうかの判断は幾つかの要素が関係しています。
手続きのための時間がある
平日に役所に行くことが多いので、会社勤めの人は難しいかもしれません。
仕事がサービス業で休みが平日にあるなら、休みの日を利用して必要書類を集めることが出来るでしょう。
いずれにしても、手続きにかなり時間が必要になりますので、平日に市役所等に行く時間が取れないような忙しい人にとっては難しいです。
面倒な作業が苦にならない
地味な作業を間違いのないように行わなければいけません。
面倒な作業が苦手な人には不向きかもしれません。
パソコンが苦手な場合、手書きで作成することも出来ますが、間違えないようにかなり気を使います。
準確定申告も2年分行う必要があり、かなり大変。その代わりに還付金で15万円ほど戻ってきました。
他の相続人が協力的か
他の相続人から戸籍謄本や印鑑証明書、実印をもらう必要があります。
近くに住んでいるならいいですが、遠い場合は郵便や宅配便でやり取りする必要があります。
すぐに送ってくれない場合もありますし、疎遠になっていると連絡がスムーズにいきません。
遺産分割協議書の作成がスムーズに出来るかどうかも関係してきます。
相続に関して、揉めると自分でやるのは難しいです。
どれほど節約出来たのか?
今回私のケースを専門家に依頼する場合は司法書士になります。
そうなると、遺産分割協議書の作成、不動産登記、銀行の預貯金、証券会社の手続きなど合わせて、大体30~40万円くらいになったと思われます。
実費が5万円くらいだったので、25~35万円の節約。
インドに暮らしていたら、半年分の生活費が節約できたということ。
物価も上がり、生活費が増えていますので、30万円の節約が出来たらかなり大きいです。
同じことをすることはもうないと思いますが、いい勉強になりました。