「3ヶ月100記事」のスローガンを信じて、雨の日も風の日も書いた。
それは想像をはるかに超える過酷なレースでした。
そこまでしてまで3ヶ月100記事にこだわる必要はないというのが結論です。
ちなみに、82日間で100記事書いた現在PVはほぼゼロです。
目次
なぜ「3ヶ月100記事」が推奨されているのか?
サイトを立ち上げてからGoogl検索で表示され始める時期が3ヶ月。
Googleが求めているサイトのボリュームは多い方がよい。
これらを合わせて考えると、早く検索で表示されたいのなら”3ヶ月100記事書くという対策がありますよ”ということ。
とはいえ3ヶ月経てば必ず表示され、読者が増えるというものでもない。
100記事書けば必ず読まれるというわけでもない。
3ヶ月100記事書くというのは、だいたいの目安であり一つの方法に過ぎない。
それでも「3ヶ月書いたらPVが伸びた!」という記事を読めば、「じゃあ書こうじゃないか」と腕まくりをせずにはいられません。
しかし、そういうケースはSNSですでにファンがいるという土台があったり、ブログ経験者だったりします。あるいは、ブログ開設1ヶ月目からある程度読まれているというならスタート地点が違います。
類まれなセンスの持ち主でない限り、私たちのような全くのビギナーがいきなり100記事書いたところで、PVが増えるという現象は起きないでしょう。
毎日投稿は実際的ではない
そもそも毎日一記事アップさせるということに無理があります。1日のすべての時間をブログ作成に費やすことなどできないからです。
ほとんどの場合、ブログに費やせる時間は限られているのではないでしょうか。
記事のテーマを考えて、調査してまとめて文章にすることは1日がかり。
さらに、貼り付ける画像を準備したり、リンクを貼り付けたりしてると夜遅くなります。それまで習慣にしていたエクササイズをする時間などありません。
いろんなことが後回しになり、最低限のことしかできなくなりました。
ステイホームで時間があったからこそできたものの、普段通りに生活しながら100記事書くのは現実的ではありません。
しかもうちは、ブログに関する業務と家事を夫婦で分業してたのでまだ楽だったと思います。
ほとんどの場合ブログは一人で制作するものですから、本業のお仕事や家事育児の合間に書くのは並大抵のことではありません。
そこで100記事書かないと!と考えるならプレッシャーになります。
本業や睡眠がおろそかになりオーバーワークになるなら、本末転倒です。
ブログが読まれるまでは半年から一年かかるというのは、現時点における事実なのですから、何も慌てて100記事書く必要はないのです。
誰にも読まれない記事を書くのはつらい
ブログを書くことは見た目以上に地味で、黙々とする作業でした。
そして何より、誰にも読まれていないというのは労働意欲を失わせます。グラフが好きなうちの旦那さんは毎日、アナリティクスを確認しています。
当然ながらPVは一桁。分析するほどのデータはありません。アナリティクスを見ると余計にがっかりします。現実を突きつけられるからです。
アナリティクスは最初は見ない方がいいです!
心臓のためによくありません。
アナリティクスを見ると不思議なデータがあります。海外ネタを書いたときに、ある国からのアクセス記録が残っていました。いくつも。
しかし、実際の滞在時間をみるとゼロ秒。
つまり読んではいない。見ただけ?検閲?
あたし、国際的スパイと疑われている?
たわいもない雑記ブログと見せかけて、謎の暗号を隠していると思われている?
ゆくゆくはブログのPVを引き連れて国家転覆をたくらんでいると思われてる?
のか!?
読まれなくても書く意義
今日もだれも読んでくれてないー
直帰率100%なんて、広告貼った業者の人がチェックしてるだけに決まっている。ついでに読んでくれたらいいのに・・
こんなに時間もエネルギーも振り絞って書いたのだから、一人でもいいから読んでほしい。
そんな風に思っていました。
しかし、よく考えたらそんなに自信満々に自分が書いた記事を「読んで!」と思うのもおかしいと気づきました。
私が書いた駄文を読むために、人様の貴重な時間を奪おうとはなんとおこがましい。
と思ったのです。
どんな世界にも下積み、見習い、研修期間があるものです。
大工さんは一人前になるのに5年はかかる
すし職人は「飯炊き3年、握り8年」10年以上かかります。
それがいきなりブログを始めて、収益をすぐに得られると思うのは道理に反する。
でも
「脱サラしてブログだけで月収50万!」という本やサイトがいたるところ
で見られます。汗水流さずにすぐに高収入が得られるとにおわせています。
現代人はお金も成功も今すぐに手に入れたい!
だからすし職人も大工さんも減っている。
なので、ブログも最初は練習、実習期間と思って書くことがモチベーションを保つ助けになりました。
上手に書けるようになったころには、自然と人様に読んでもらえるかもしれない。
あわい期待だけを胸に書くのが、ちょうどよいテンションです。
収益のことはとりあえず脇へ置いておく
サイトを立ち上げてブログを書く目的は、副業として収益を得るためです。
しかし最初から収益をなんとしてでも得ようと考えるのは、かえって遠回りになるように思えました。
もちろん目的や着地点を考えて、仕事の流れ構想を考えることは大切です。
でもお金を得ることだけを念頭に置くと、必要以上のストレスにさらされることにもなりかねません。
人と比べて焦ってしまうこともあるでしょう。
すし職人の道に進む人が最初から、一人前になって高収入を得たいとは考えないはずです。
とにかく仕事を覚えることが第一。どうすれば新鮮で良い魚を見極められるか?といったことを考えるはずです。
スキルを身に着け、知識を吸収し、技を磨き一人前になること。
それが最大の関心事であるにちがいありません。
ブログ作成も一人前の職人を目指す場合と同じく、初心者にとって大事なのはスキルを身に着けること。
質の高いコンテンツを提供することが大事だと感じました。
ブログを書くことに伴う責任
一昔前なら、素人が自分が書いた文章を公にする機会などありませんでした。せいぜい新聞や雑誌の投稿欄の限られたスペースに掲載される程度です。
それでも、はがきに書いて送った自分の意見が選ばれればの話です。
しかしテクノロジーの発展に伴い、だれもが自分の作品を発表することができます。
表現の機会が自由になり、可能性が広がったことはすばらしいことではないでしょうか。
それと同時に大きな責任も生じます。口からでる言葉と同様、文章も読む人に影響を及ぼします。
読んだ人をさわやかにすることもあれば、嫌な気持ちにさせることもあります。
しかも一度発信した情報は取り消すことができません。
自分のデバイスからは削除できても、すでに世に出回ったものを取り消すことは不可能です。
ネットでの誹謗中傷が社会問題になっているのは、自由な発言の機会には大きな責任も伴うことを忘れているからではないでしょうか。
ブログを書くことは誰でも参加できますが、それと同時に一文字一文字に責任をもって真摯な気持ちで書くことが大事なのだと100記事近くになって気が付きました。
情報は取捨選択が大事
ありとあらゆる情報が瞬時に得られます。そのすべてが正しくて有益ということはありません。
いくら賢いGoogleのMrクローラーであっても、都市伝説と真実の見極めはできないでしょう。
相反する情報は無数にあります。「3ヶ月100記事書け」に対して「3ヶ月100記事意味がない」という意見も同じほどあります。
「3か月100記事書くと検索エンジンに表示される」という情報には根拠があります。しかしあらゆるケースに当てはまるものではありません。
ブログを書いている人の時間や状況、扱っているテーマ、さらにはスキルなども異なります。
情報を鵜呑みにしないというのは大切です。
カギとなるのは思考力・判断力。よく考えることです。
「新聞を全く読まない人は愚かだが,さらに愚かなのは,新聞に出ているからといってそれを信じる人だ」。,
ドイツの歴史学者(1735-1809年)アウグスト・フォン・シュレーツァー
200年以上も前でさえ、新聞の内容をすべて信じるのは愚かだと言われていわれていたのであれば、現代はなおのことそう言えます。
情報を鵜呑みにすると振り回されるのです。
何も知らないと「ネットで言ってたから」と、何でも信じてしまう。
黒酢が良いと聞けば毎日黒酢を飲み、ココアが良いと聞けばココアを毎日飲む。
みのもんたに振り回されて飲むものがどんどん増えていく。
情報は取捨選択を。
3ヶ月100記事のメリット
とはいえ3ヶ月で100記事書くことにはメリットもあります。なぜなら短期間だとモチベーションを保ちやすいからです。
これが仮に1年かけて100記事となれば、途中で関心もやる気もなくなってきます。30記事くらいで、どうでもよくなってくるかもしれません。
さらには、毎日行うことはスキルアップの近道になります。
ピアノでも英語でも週に一度一時間よりも、1日10分毎日した方が上達は断然速いです。
加えて「3ヶ月100記事」という達しがたい目標に到達できたという、達成感を味わうことができます。
山のてっぺんに着いて、眼下に広がる絵のように素晴らしい景色を見たときのような気分です。
ステイホームで達成感を味わうこと自体貴重な体験となりました。
そういうわけで、100記事になったので後はペースダウンをして書いていこうと思います。
ブログやアフリェイトには夢がありますが、投資した時間とエネルギーに見合った報酬がなかなか得られない場合もあるのが事実。
堅実路線の方は、今伸びている動画編集がお勧めです。youtubeなどの動画サイト作成だけでなく、企業も動画を活用した会社紹介や営業が増えています。今からでも遅くありません。
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