右の鎖骨を骨折。
家の裏の崖から転落。
2メートル以上の高さがあります。
頭を打たなくてよかった。
鎖骨を骨折したら、どのように治療するのでしょうか?
手術は必要でしょうか?
回復の経過はどんな感じでしょうか?
鎖骨骨折の治療過程

鎖骨を折ってしまうと、鎖骨が筋肉に引っ張られて上に上がってしまいます。
ちょうど、踏切の遮断棒が上に上がっているような状態です。
上がってしまった骨を下げて、折れた骨とくっつける必要があります。
そのためにクラビクルバンドと呼ばれる鎖骨バンドが必須アイテム。
鎖骨の折れた骨がくっつくためには、胸を張った状態を保たなければいけません。そのために、クラビクルバンドを使って背中が曲がらないようにします。

感覚としては後ろから羽交い絞めされているような感じ。
看護師さんに「春日みたいに胸張って!」と言われ、バンドを思いっきり引っ張られます。
このような治療のことをお医者さんは保存療法と言っていました。
新しい骨が形成される一か月間、ずっとこのバンドをつけておきます。
さすがにお風呂に入る時は外しましたが、寝る時にこの装具を付けて寝ると痛くて辛い。
夜中に痛み止めが切れると目が覚めます。
痛み止めを飲んでまた寝ますが、早朝に目が覚める日が続きました。
あと、腕の重みでズレないようにするために三角巾で腕を支える必要もある。
腕は骨折していないのに、三角巾を使って固定します。しかも、手のひらを胸にあてる誓いのポーズを保たなければいけません。

そのため、右腕はしばらく使えず不便な生活を強いられます。
手術は必要か?
2週間経過した段階で、骨と骨の間にいくらかの空間がありました。
骨がくっつかどうか微妙な状態。
隙間があるとくっつかないので手術が必要かもとのこと。
どのような手術かというと肩に金属の板を入れて、骨をくっつけて、治ったら金属の板を取り出すというもの。つまり二度手術が必要。
いくつかデメリットがあります。
手術をしてもくっつかないことがある。確率は50%とのこと。
あと、肩の回りには神経が多いので施術の時に神経を切ったり、傷つけたりして痛みが残ることがある。
金属の板が入っている時は腕が肩の高さより上がらない。
お医者さんとしては「積極的に手術をしましょう」とは言えない状況。
手術はとりあえずしないでもう少し様子を見ることに。
後日お医者さんが言っていたのですが、鎖骨バンドをキチンとつけないで折れた骨が跳ね上がってしまう人が多いとのこと。そうなると手術をするしかありません。
毎日の生活はどんな感じ?
利き腕が使えないのでもちろん仕事は出来ません。
家で安静。
骨折治療といっても、骨が本来持っている自己再生力により骨が再生されますから、骨に頑張ってもらうしかありません。
切り傷が自然に治るのと同じです。
偉大なる自己修復力。
そのため気休めかもしれませんが、食事にも気をつけました。
カルシウムサプリに牛乳やヨーグルト、そしてお肉類も多めに摂取。
骨が成長してくれるように夜はしっかり寝る。
毎日がその繰り返し。
ちなみに鎖骨バンドは夜もつけるべきなのですが、金具が背中にあたって寝心地が悪かったので、途中から外すようにしました。
その代わり、胸を張った状態と保てるように背骨に沿うように、バスタオルを丸めたものを縦にして入れ込みました。
右腕が使えない生活は本当に不便です。
片手だと手話も出来ません。インド手話はこちら⇒インド手話はおもしろい!【目で見る言語を覚えて世界が広がる】
文字もまともに書けません。象形文字のようになってしまいます。
仕事も休んでいるので時間はたっぷりあり、何をして過ごそうと思っていたところ、英語勉強にはまるようになりました。
人生初の英語ブーム。将来またインドに行くことを考えて英語学習にいそしむ日々。
インドに住んでいる時はほとんど勉強しなかった英語。
英語を話せる日が来るのでしょうか...
3週間経過
骨折から3週間経過しました。
診察の前にレントゲン撮影。
診察室の前で緊張して待っています。
もし、骨がくっついていなかったら手術が必要かも。
番号が呼ばれ中に入ると、先生が開口一番に「くっついてきているので大丈夫そうですね。」
ホッとしました。
新しい骨が出来るのに4週間必要なので、念のためにあと2週間は鎖骨バンドをつけておいてくださいとのこと。
その後問題なければリハビリをしていくことになります。
結局のところ鎖骨骨折で一番大事なのは、骨がくっつきやすくなるように、猫背にならないようにしておくことなのでした。

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