冷蔵庫はなくても意外に困りません。
意外に簡単にやれます。

どうやって保存するの?アイスが食べられないよ!
ほとんどの人にとって冷蔵庫は必需品です。
もちろん私にとってもそうでした。
ところがある日冷蔵庫が故障してしまいます。
海外生活でしたから、修理をどこで頼めばよいかわかりませんでした。そのまま時間がすぎていき、気が付いたら冷蔵庫なしの生活にすっかり慣れてしまっていたのです。
節約のためというよりはなりゆきでした。
実は冷蔵庫にかかる電気代は一年間で7,000円から10,000円だそうです。
それほど大きい額ではないし、メリットを考えるとあえて処分する必要もないでしょう。
それでも冷蔵庫なしの生活が意外に快適だったので、現在冷蔵庫が故障中である場合は試してみる価値はあるのではないでしょうか。
あるいは冬だけでも使わない、季節限定で断冷蔵庫をするのも新鮮です。
では冷蔵庫なしの快適な生活を、どのように送ることができるのでしょうか?
冷蔵庫なしの生活はどのようなものか?
冷蔵庫は低い温度で食品の腐敗を防ぎます。食べ物を長く保存することが出来ます。
もしないと、すぐに腐敗してしまいます。
そして害虫から守ることができません。ケースにでも入れていない限り、小さな虫が入ってきます。今日もおととい買ったパンの袋にアリが入っていました。
ショック。
袋の口をしっかりしめて、事務用の強力なクリップでとめていたにもかかわらずです。アリの臭覚はすごいです。
冷蔵庫がないとホームパックのアイスクリームが買えません。
アイスは食べたい時に買いに行って、すぐ食べます。今は徒歩30秒の商店で購入できるので不便は感じません。
お肉や乳製品も買ったらその日のうちに食べきりです。お肉を食べるのは三日に一回ぐらいで、野菜中心のヘルシーメニュー。
つまり冷蔵庫がないと生鮮食品のまとめ買いができません。
近くにスーパーがないと不便に感じるでしょう。
冷蔵庫に入れなくて良いもの

冷蔵庫に入れなくてもよいものはたくさんあります。
乾物はもちろんのこと、野菜も常温で保管できます。日本の野菜は日持ちがするので、とくに常温でも大丈夫なはずです。
中国やインドの葉物はすぐにしなびてしまうのでその日に使います。
卵も常温で保存できます。念のため四日以内に食べきれる量を買います。
野菜の保管は風通しの良いところに置いておくことが大切です。特に玉ねぎは、玉ねぎ同士の距離をおいて保管することがおすすめです。
漬物やピクルスも冷蔵庫に入れなくても大丈夫です。
冷蔵庫なし生活のメリット
冷蔵庫がない生活なんて、人間らしくないと思うかもしれません。
でもやってみるとメリットがたくさんあることに気が付きました。
●少量ずつ買うので無駄がでない
●冷蔵庫に不明なものがいつまでも入っていることがない
●冷蔵庫の掃除が不要
●電気代の節約
●電子レンジが不要になる
電気代の節約は結構大きかったです。空っぽでも電気代はかかりますから。
マヨネーズやケチャップも買えません。開封すると冷蔵庫に保管と書いてあるからです。
結果として、マヨネーズの代わりにサラダにはお酢や醤油を掛けるようになったので、ヘルシーになったと思います。
冷蔵庫がない場合の工夫
冷蔵庫がないとなると、一定の期間食品を保存するための工夫が必要です。
観察と失敗から食品の腐敗に関係しているのは、温度と空気が流れないことであることがわかりました。腐りやすい環境とは
室温が高い
空気の流れがない
ですから涼しいところ、風通しの良いところに保管します。
パンはカビが生えやすいので、S字フックで涼しいところに吊り下げておきます。
ごはんは意外に腐りにくいものです。それでもご飯があまったときは、密封容器には入れません。ざるをかぶせるのが一番です。風が入るので腐ることはありません。

冷蔵庫は必需品ではなかった
結局これまで通算4年ほど冷蔵庫なしの生活ができました。
原始的な生活のように見えますが、中国でもインドでも冷蔵庫なしの家庭はたくさんあります。正確な普及率はわかりませんが、現在住んでいる地域の家庭にはほとんどないと思います。
その証拠に、うちに冷蔵庫があったときに近所の人がいつも「これ入れといて」ってチーズやジュースをもってきてましたから。
冷蔵庫がいくら低温であるからといって、腐らないわけではありません。
だから保存料が必要になるのではとないかと思いました。
食べるものをその時に買って、食べきるという習慣の国では保存料があまり使われていないのではないような気がします。
インドでは食パンを買うと三日目か四日目にはカビが生えています。日本のパンの賞味期限はすごく長い。真夏でもカビが生えることはありません。
そして冷蔵庫が普及していない国の人たちは、冷たいものを飲む習慣があまりない事に気が付きました。
特に中国ではドリンクと言えばお白湯がメインです。水を沸かしただけのものです。
子宮をあっためるともいわれています。確かになれるとお白湯は本当においしいです。
最近では日本でもお白湯ブームで自動販売機でも売られているそうです。
ところで、冷蔵庫なしの生活は、あえてしたというよりも壊れたからです。
冷蔵庫なしの生活をするための条件
もし冷蔵庫なしの生活にチャレンジしようと思うなら、ある程度の条件がそろってないと難しいと思います。たとえば
●二日か三日に一度は買い物に行ける
●作り置きをする必要がない
などです。
一昔前どこの家庭にもおかずを保管する小さな棚がありました。木でできていますが、網が張られているので、換気は抜群です。
冷蔵庫がなかった時代の知恵です。
冷蔵庫なしの快適生活の秘訣はつるすことです。
大抵のものはつるしておくと、腐らず安全に保管できます。
冷蔵庫を捨てて電気代を節約するというのは、誰にでもできることではありません。
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