日本の小学生のお小遣いの平均金額は約1000円と言われています。
中学生は2000円
高校生は3000円。
「eーラーニング」が行った「2020年子供のお小遣い・金融教育に関する調査アンケート」の調べでは子供に金融教育を行っているかという質問に対して、約8割が「いいえ」と答えました。
お小遣いを定額制で渡してはいるものの、どのように使うか「お金の教育」まではしていないということです。
お金は一生付き合っていくものですから、子供のうちにお金の管理の仕方を学ぶなら大人になって金銭トラブルを抱えることを避けられるかもしれません。
子どもに教えたいお金に関する三つの事とは
1 貯金をする
2 予算をたてる
3 誰かのために使う
目次
請求書を使った「お金の教育」の方法
「お金の教育」をするにはいろいろな方法があります。そのうちの一つは生活費にはどんなものが含まれるか教えることです。
月々の光熱費や通信費、請求書や領収書を見せるという方法。
「お金の教育」において請求書や領収書は優れた視覚教材になります。
あるいはネットバンキングや通帳を見せることもできます。
他にも税金や車検などの請求書も一緒に見せましょう。
生活するのにこれほど多くのお金がかかっているんだ・・・と実感することができます。
子どもに心配かけたくないと思うかもしれません。大量の請求書を見ただけだと、心配する子もいるかもしれません。
なので、必要な経費をどのようにやりくりして、工夫しているかも同時に説明します。家計簿を見せたり予算をどのように立てているか、どんな工夫をしているかも伝えましょう。
これにより子どもは生活するのに必要なお金について知ることができます。
貯金することを教える

「お金の教育」で最も大切なことは貯金する習慣を培うことです。
ガイドラインを与えて、自分で考えるように励ますことがポイントです。たとえばお小遣いの10%は必ず貯金しようと話し合って決めます。算数の勉強にもなります。
お金を貯金箱に入れていけば、たまっていくというごく当たり前のことです。
しかし、このあたりまえの概念がないと、大人になって先にお金を使ってあとで返すという罠にかかってしまいます。
すてきな貯金箱があればモチベーションを保ちやすいでしょう。貯金の目標金額を決めるのも良い方法です。
予算を立てることを教える

予算を立てることも必須です。
もらったお金をどのように使うかを月初めに話し合います。
まず欲しいものと必要なものをリストアップし、金額を書き出します。手持ち額をオーバーするなら、どれかをあきらめないといけません。
そこで子供は貯金をする意義がわかります。
毎月少しずつお金を貯める→目標額に達すればほしいものが買えるという事が理解できます。
欲しいものすべてが手に入るわけではないという人生の厳しい現実を体験することができるでしょう。
一日や一週間に使えるお金の限度額を設けます。そうすればもらったお金を全部使いきるということになりません。
おこづかい帳があると予算を立てたり、出費を記入する習慣を培えます。お金の流れを把握できます。
誰かのためにお金を使うことを教える

「お金の教育」で最も大切なことはお金の有意義な使い方を教えることです。
お金の有意義な使い方の一つは誰かのためにお金を使うことです。お金を稼ぐこと、ためることそれよりも大事なこととはなんでしょうか?
お金を使って何をするかということが大事です。
子どものうちから、お金を誰かのために使うなら与える喜びを知ることができます。その点で東南アジアの小さな国ブルネイのお小遣いの習慣はとても素敵です。
ブルネイってどこ?と思うかもしれません。
ブルネイの素敵なお小遣いの習慣
2018年5月17日のTBS「世界くらべてみたら」の放送でブルネイが取り上げられていました。
東南アジアの小さな国ブルネイは天然資源が豊かな美しい国です。平均月収が40万円と、日本を上回っています。
小学生のお小遣いも6000円前後とかなりの高額です。
彼らはもらったお小遣いをどのように使うのでしょうか。番組では13歳のリディアちゃんという女の子に密着。お小遣いを受け取ったら、お母さんに恭しく敬意と感謝を表します。
それから、二人の弟たちを連れてショッピングセンターに行きます。
さっそくもらったおこづかいで弟たちが行きたがっていたゲームセンターに連れていきます。そのあとは可愛い雑貨屋さんでショッピング。
さぞかし自分の欲しいものを買うのかと思いきや、お母さんにコスメのプレゼントを選んでいます。
そして食べ盛りのお兄ちゃんのために、お弁当も買います。あれやこれやとお土産をたくさん買ったので、両手いっぱいの荷物です。
リビングで家族集合し、リディアちゃんが買ったお土産をみなで美味しそうに食べました。皆とてもうれしそうです。
最後にリディアちゃんは「自分のモノだけ買っても家族を喜ばせられないでしょ。」とニコニコで語っていました。
ブルネイでは家族を幸せにすれば自分も幸せになれると教えられているそうです。
モノを買って得られる満足感は一時的です。お金を他の人のために使うなら、心の底から感じる喜びを経験できるでしょう。

お駄賃とおこづかいは分けた方が良い
アメリカでは報酬式でおこづかいを与えている親が多くいます。定額制がいいか報酬制がいいか、あるいは、組み合わせる方がいいのかは家庭によって異なるでしょう。
とはいえ報酬制のデメリットは、家の手伝いをする動機がお金になることです。ママを助けたいという気持ち、人の役に立ちたいという気持ちよりもお金に注意がいきます。
お金が欲しい時は手伝うけどそうでないとしなくなる場合もあります。
なのでおこづかいとお駄賃は分けた方が賢明です。
「お金の教育」をすることの大切さ

子供の時からお金を管理する方法や予算を立てる方法を学ぶなら、大人になって実家を出ても上手にお金のやりくりができるでしょう。
そして価値のある使い方をすることができます。
貯金や予算の立て方を学ぶことで、我慢することや無駄遣いをしないことを身に着けられるのです。
そして、お金に操られる人ではなくお金をコントロールできる人になれます。
「お金の教育」で大切なのはお手本になることですが、
こちらの記事では節約する方法を書いています。
【年間100万円生活】お金がたまらない人がやっているNG習慣


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