ご存じのようにインドは蚊が多い。
日本から蚊よけ対策として、殺虫剤と蚊よけスプレーを持参した。
殺虫剤は一回空気中にスプレーするだけで蚊がいなくなるというもの。
なぜたったの一回だけで効果があるのか不思議。
これがインドの蚊にはほとんど効果がありませんでした。
多めにスプレーしてみても、やはり蚊はやってくるのです。
「日本の蚊にしか対応していないのかも・・」
そう思いながらも、日本製蚊よけグッズも使い切りました。
幸いそれほど蚊が多い時期でなかったのでなんとなくやりすごせました。
しかしそのうち、雨季が到来し蚊が最も多く発生する時期となり警戒を強めなくてはいけません。
夜中、何度も耳音でなる羽音に睡眠を妨げるようになってきました。蚊を殺そうと思って電気をつけると、あざ笑うようにしてどこかに逃げていきます。
そこで、日本製がなくなったので近所の薬局に買いに行くことにしました。そこで勧められたのは、日本でも一般的なリキッドタイプでコンセントに挿すものです。
現地で調達した蚊よけグッズ
その名も「モスキートマシン」
こりゃ絶対効くやろ。マシンだよ。中でなんか回転してるイメージすら漂わせています。
中のリキッドも、インドに生息している蚊を徹底的に研究して開発したはず。
期待とは裏腹にモスキートマシンを稼働させても、一向に蚊を防ぐことができませんでした。
モスキートマシンの場所が悪いのかと思って、いろいろ変えてみました。低い位置や高い位置、入り口や部屋の奥など。
どの位置に設置しても蚊はやってきます。網戸と窓の隙間もすべてガムテープでふさぎました。
それと同時に、薬局で買った「蚊よけローション」も塗って寝ます。
本体の説明によると「天然成分由来なので赤ちゃんでも使える。洋服の袖に数的垂らすだけで八時間は蚊が寄ってきません。」と書かれてあります。
八時間どころか、消灯後まもなくやってきました。
それ以外にも、様々な民間予防法を試してみました。
レモンの皮を枕元においたり、ハッカオイルを塗ったり。どれも効果なし。
しかも、電気をつけると姿が見えなくなる。
そこでいっそのこと電気をつけて寝るという名案を思い付きます。これは非常に効果的。明るいとなぜか寄ってこない。そのことに気づいてから、電気をつけてアイマスクをして寝ることにしたのです。
煌々と明かりがともる中、そう熟睡できるものではありません。結局、普通通りに電気を消して寝ることにしました。
モスキートマシンの付属されていたリキッドがなくなったので、次は「スーパー」タイプを購入。
今度こそはと期待と願いを込めて。
これまた全然スーパーではなかった。
万事休す。
これはやはり物理的に阻むしかない。ドアの入り口に網を張ることも考えたが構造上不可能です。
そこで、「そうだ蚊帳だ!」と思ってついに蚊帳の購入を計画することにしたのです。
蚊帳を買いに行く
大型ショッピングモールまで蚊帳を買いに行くことにしました。
「蚊帳って何コーナーにあるんだろう」
そう思って店内を探し回っていると、発見。
なんと洗濯ネットのコーナーにちょこんと陳列されていました。なんでここ?
素材で分類するんかい。
ちなみにそのスーパーはなぜか洗濯ネットの品揃えが豊富です。洗濯機の普及率が低いインドでは、基本は手洗いなのになぜ、こんなにありとあらゆるネットが?
しかも売られていたのは蚊帳といっても一枚の網。これをどうやって張り巡らせるのか謎です。
パッケージの写真には、朝顔の植木鉢に挿す支柱をベッドの四隅に立てて、そこへ上から網をかけています。笑顔のインド人男性がどや顔をして映っています。
とりあえずその日は購入しないことにしました。確実に網を張る方法を夫婦でよく話し合ってから、出直そうと。
それから幾日も考えた。どうやって一枚のひらりとして網を何もないところに張れるか。
壁にくぎやネジ類を打つのは難しそう。朝顔の植木鉢に挿す支柱ってどこに売ってるのか?
何コーナー?
日本の100均はすごいな。生きていくのに必要なグッズがすべてそろっている。
そう思って幾週間も過ぎていきました。
やっぱり無理。ネット蚊帳の設置は無理。
そうこうしているうちにある日、日本に一時帰国している友達と電話で話していました。蚊の悩みについて。
そしたらなんと、その友達がインドAmazonにアカウント持ってるからプレゼントしてくれるとのこと。
感激。インドAmazonは日本のクレジットカードで買い物ができるらしい。最新。
そうしてインドAmazonで買って、インドにいる我が家へと届けてくれたのです。しかも、ものすごくスピーディで、配達の事前通知まである。一週間もしないうちにうちに蚊帳がやってきました。
蚊帳がやってきた
これこそ本当の蚊帳です。一枚の網などではありません。
生まれて初めての蚊帳生活。蚊帳と聞いてイメージするのは、縁側に面した広い畳の部屋の天井からぶら下げている光景です。エアコンも扇風機もない時代のノスタルジックな物だと思っていました。
しかし、現代の蚊帳は全く違います。
テント式になっていて、ワンタッチで開きます。
実際の使い心地は、蚊をよけるという点では抜群のパフォーマンスをしてくれます。
なんといっても物理的に、蚊帳の中と外を遮断するわけですから、100%の効果があります。
最高!蚊帳発明した人天才!
これで蚊が来ることを恐れずに、大胆に大の字ポーズで寝られます。
蚊帳で守られている安心感は言葉では表せません。
蚊帳を発明した人、蚊帳をインドAmazonでプレゼントしてくれた友達に感謝です。
蚊帳を畳むの結構難しい
蚊帳はケースから出した途端、ばねの力で開きます。こちらのスピードが間に合わないほどの速さです。
問題は畳む時です。広げっぱなしでも良いのですが、布団を畳むのでやはり邪魔になります。なので毎朝畳んでケースに入れています。
蚊帳を畳むのは容易なことでありません。
昔々イギリスにはこうもり傘を専門に畳む職業の人がいたそうです。美しく畳んで、ステッキのようにするには熟練の技が必要でしょう。
同じく蚊帳も素人がキレイに畳むのは難しいことです。
うちは旦那さんが毎朝何とか畳んでくれますが、畳み方を教えてっていっても
「口では説明できない」とのこと。
畳む様子を見ていると、両腕を八の字に立体的に回しているように見えます。
しかし、それを真似ても畳めません。こっちを抑えれば、向こう側が広がる。向こう側を抑えれば、手前が広がると言った具合です。手がもう二本必要です。
たった一度だけ成功しましたが、開くときと同様一瞬にして丸くなるので、画像が頭に残りません。口で説明できないのも当然です。
車の日よけ、黒くて吸盤でガラスにくっつけるタイプをうまく畳めない人がいます。
あれとよく似ています。
インドに住むなら蚊帳は必需品
紆余曲折していきついた、インドで蚊よけ対策は蚊帳です。
様々な殺虫剤系をつかっても、全く効果がありませんでした。その上、安全面を考えても蚊帳の方が安心です。
蚊を介してマラリアやデング熱に感染する人は、毎年数億人にも上るといわれています。
インドに住むなら蚊帳による蚊よけ対策がおすすめです。
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