インドに来る前にもついた後もインド人に関する知識はゼロでした。
インド人ってみんな頭にターバン巻いているの?
蛇使いがいるんでしょ?
インド人の数学ってすごいんだよね
と聞く人と同じレベルです。
なので、インドにきてびっくりしたことはたくさんありました。
異文化です。
もちろん14億の人口と広大な面積を有していますから、地域によって習慣は大きく異なります。
私の周囲にいるインド人を見て、
とくにいいな~と思った五つの習慣についてご紹介したいと思います。
目次
インド人にとってティータイムは欠かせない
インド人にとってティータイムはとても大事な時間です。
食事の時間と同じように大切で、毎日の生活に欠かせないものです。
現地の友人に電話をかけて、相手がティータイムの時間だった場合
「今ティー飲んでるからあとでかけなおす」
っと言われることはしばしばあります。
いやいや、
「飲みながらでもすぐすむような用事なのに・・」
と最初は思いました。
でも誰にも邪魔をされたくない時間と空間なのです。
きっと日本人にすればラーメンを食べている最中に相当する、
今電話かかってきたら絶対困るベスト3に入る状況なのでしょう。
一般的には「チャイ」と呼ばれるミルクティーを小さなカップでいただきます。
クロワッサンにクリームが入ったものを一緒に食べることもあります。
ビスケットやクッキーもお供になります。
時間は午後4時から6時の間です。
香港のミルクティーも濃厚でおいしいですが、インドのチャイもそれに負けないくらいおいしいです。
家庭によって味がちがいますが、ショウガやシナモンなどのハーブが入っています。インドの牛乳はクリーミーでとてもおいしいです。
インドチャイティーの作り方
チャイを作る時は牛乳と水を一対一で入れるのですが、全然薄くなりません。
外でチャイを飲む人のためにいたるところにチャイスタンドがありますが、メニューはチャイティーだけです。
一杯日本円で20円か30円です。午後にはたくさんの人が群がるようにしてチャイを飲んでいます。
毎日家族や友達とチャイを飲みながらお話しする。
電話にさえでないのですから、スマホを見ながら飲むことはないはずです。
たわいもないおしゃべりをしながら。
とても素敵な時間ですね。
〈広告〉
パーティーでびっくり!食事は一番最後
インド人はパーティー大好き。
何かと理由をつけてパーティーをします。
理由はないかも。
通達された時間に場所につくと、それぞれがお話をしたりゲームをしたりしています。
時々大皿に盛られた、誰かがもってきてくれたスナック菓子が回ってきます。
インドのスナック菓子はとてもおいしいです。
だいたい揃ったなというころに、幹事がマイクを取り司会進行を務めます。
その後みんなでゲームをします。クイズやダンスなどもりだくさん
だれかにインタビューというのもよくあります。
ひとしきり遊んで笑ったあとにやっとご飯の時間。
たくさん動いたのでみなおなかペコペコです。
たいていはデリバリーで事前にカレーやピラフを頼んでいて、ゲスト以外でみんなで割り勘で払います。
インド人はお話しながら、手で混ぜ混ぜして口に運びます。
「こうやって食べると早いんだよ」
いや、ぜったいスプーンの方が指先の面積より広いんだから、手で食べたら遅いはず。
まだ数えるほどしか手で食べていません。
日本も中国も韓国もパーティーでは最初にご飯を食べて、それから遊ぶのが普通でした。
インドは違ったのです。ご飯はシメでした。
それとは全く知らずにインドに来たばかりのころ、家にインド人家族を招きました。
予定時間にすぐに食べられるようにあわてて、カレーを作りチャパティを作って迎えます。
ところが盛り付けまでして、あとは「いただきます」だけなのに
席についてもなかなか手をつけません。
「インドはどう?」
「なにがおいしい?」
さんざん世間話をしたあとやっと食べ始めました。料理はとっくに冷たくなっています。
今から考えれば最初はお菓子とか出して、ゆっくりおしゃべりすべきだったと思います。
ごはんはそれからでよかったのです。
〈広告〉
パーティーのあとはセルフサービス片付け
食事の前に十分おしゃべりしたり、ゲームをしたりするのでご飯を食べるとさっさと片付けます。
大人数のパーティーのときは、なぜか各自が自分の取り皿を洗うシステムになっています。ホストのお宅のキッチンで皆が、食べ終わった後のプレートを持って並んでいます。
これはこのあたりだけの習慣なのか、はたまた私の友人たちの間だけの習慣なのかはわかりません。
でもホストの片付けが楽になることは確かです。
少人数のパーティーではホストの家族が片付けているようです。うちに来たお客さんの中には洗おうとしてくれる人もいれば、そうでない人もいます。
そしてお開きです。
インド人のあいさつ長めである
日本人は挨拶としてお辞儀をすることで知られています。
インド人はハグと握手です。異性間では握手だけのようです。
二回目以降にあったならたいてい
「How are you?」を聞いてきます。一度ならず何度も。
「元気だった?」
「旦那さんは元気?」
「日本の家族は元気?」
元気?をひとしきりきいてくれます。
用事があって電話をした場合も同じです。すぐに用件に入ってはいけないのです。
聞いてくれたからにはこちらも聞かないと悪いと思い、やはりひとしきり元気かどうかを確認します。
なかなか本題に入れません。
習慣とはいえ、そのやさしさとてもすてきです。
道路を渡る時はおててつないで
なぜか道路を渡る時は手をつなぎます。
危ないから?
車がたくさん往来しているから、怖いのかな?と思ってました。
でも、ほとんどのインド人がそうするので違うと思います。
20代の男性と私たち夫婦の三人で道を渡ろうとしたときにそれがわかりました。
男性はすかさず私たちの間に入り、手をぎゅっと握って
「わたるよ気をつけて!」
大人三人が手をつないで道路を渡りました。
そのときやっと手をつないで道路をわたることが、文化なのだとわかりました。
夫に聞いたら、同じように横断では、よく手を握られると言っていました。
とてもかわいい習慣だと思いませんか?
インドで触れたすてきな異国文化
ちなみにインドの人でターバンを巻いている人はわずかです。
蛇使いも禁止されているらしいです。
近所の小学六年生の女の子に二けたの足し算問題を出したら、普通に繰り上げて計算していました。
二けたの掛け算もできなかった。学校によるのかもしれません。
「えーっと」と余白にメモしながら。しかも間違えた。
将来の夢は宇宙ステーションで働くことらしい。壮大な夢だ。足し算だけでも完璧にした方がいい。
インドに来て日本では見られない光景をたくさん見れたことはとても刺激的です。
当たり前と思っていたことはそうではなかった。
知らないことはたくさんある
知っていることの方が少ない
〈広告〉
インドに興味がある人はこちらも→インドで英語は必要か?【インド移住生活を楽しむために】