日本に住んでいて、裸足で外を歩いている人を見かけることはほとんどない。
でも、インドではよく見かける。
舗装されていない道路を普通に裸足で歩いている。
子供たちは裸足で駆け回っている。
足が痛くならないのかと心配になるけど、普通に歩いているのである。
もちろん、基本家の中は裸足。
なんでそんなに裸足が好きなのか?それはインドのカルチャーを知るとよくわかる。
インドのトイレは水浸し
インド人はトイレットペーパーを使わない。
お尻は洗うものである。
そのため、どこの家庭のトイレにも小さなバケツと桶が置いていある。
トイレスリッパはあまり見かけない。
そのため、もし靴下を履いていたらビチャビチャになってしまう。
家の中では裸足がいいのである。
見ていると10人中1人ぐらいの人は靴と靴下を履いているが、そのような人も家に入る時は靴下を脱いでから家に入る。
靴下は靴を履くときに履くものということらしい。脱いだ靴の中には丸まった靴下が鎮座している。

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お祈りする時は裸足
インド人と宗教は密接に結びついている。
近所には数えきれないほどのヒンズー教のお寺がある。イスラム教のモスクも多い。
お寺に入る前に靴を脱いで裸足になる。土足厳禁。

外に足を洗うスペースがある所もある。
大きなお寺になるとかなり大勢の人が参拝するので、自分のサンダルがわからなくなるのではないかと感じるほどである。
他の人が履いて帰ってしまうこともあるだろう。
いい靴は履いて行ってはダメだ。間違いなく紛失する。

家の中はいつもきれい
インド人はいつも裸足で、家の中では床に直に座ることも普通である。
また、ベッドではなく床に布団を敷いて寝る人も多いので、床はマメに掃除する。
ほうきで掃いて、雑巾がけをする。
家の前を掃いている人も多い。そのような人は大体裸足だ。
つまり、ほうきで掃いてきれいにしているエリアは裸足許容エリアになるようだ。
隣近所くらいなら裸足OK。
日本のように玄関で必ずしも靴を履くことはないのである。そもそも玄関というものはない。
隣の家の女の子が私の家に来るときも裸足の場合がある。
いつも掃除してきれいだと感じていたらそこは裸足でいいということ。

裸足っていいの?
裸足健康法というものがある。
確かに裸足は足の裏のツボが刺激されて健康によさそうである。
では、インド人が健康かというとそれは別問題。
肥満は多いし、その逆に栄養不足もある。平均寿命は短い。
詳しくはこちら⇒【インド】平均寿命が短いのはなぜ?水が悪い、それとも大気汚染、もしかしてカレーの食べ過ぎ?

靴よりもサンダルが多いのは結局のところ、長年の習慣と気候の関係。
暑くてほこりっぽいので裸足ならすぐに洗える。
雨季の時期なら、靴ではビショビショになってしまうが、サンダルならすぐに洗えてきれいに出来る。
インドでは一日履いただけで靴がほこりだらけになるが、日本だと一ヶ月履いてもきれいだ。靴をきれいにするのは大変。
結局のところ、インド人のライフスタイルにおいて、素足にサンダルが合理的な選択なのだ。

〈PR〉足に合ったサンダル選びは大事