日本にはいくつの言語があるでしょうか?
多くの人は一つと答えます。しかし、実際には少なくとも9つの言語が話されています。
そして、その中には手話も含まれています。
つまり、手話も言語の一つとして分類されているのです。
もう一つ質問ですが、世界で使われているのはアメリカ手話である?
これはバツです。
英語が国際標準語になっていますが、アメリカ手話が手話の標準語になっているわけでないのです。
つまり、国や地域によって手話は全然違うのです。
インド国内で使用されているインド手話はとても分かりやすく、表現も豊かな楽しい言語です。
では、インド手話とはどのような言語なのでしょうか?
どのように学習出来ますか?
インド手話とは?
インド手話は指文字による表現が比較的少なく、ジェスチャーが多く含まれています。
その背景には、インドが他言語の国家であることが関係しています。
主な言語は22ほどあり、方言も合わせると700以上と言われています。
インドの共通言語はヒンディー語や英語です。手話においても英語が学習の基礎になってきます。
名前や地名はアルファベット表記なので、指文字で表現する必要があります。
インド手話では英単語を使うので、英語の語彙力も求められます。
私はある手話の意味がわからないときには、ろう者の友達にビデオコールして尋ねます。
アルファベットを指文字で表して教えてくれるのです。
例えば、「全て」を意味する「ALL」ですが、手話で表現する時に「A」と「L」の動きで表します。「コミュニケーション」は英語で「communication」ですが、手話では指文字で「C」の形を作って表現します。
手話をしながら英語も一緒に勉強できます。
インド手話学習法ーマネする
どの言語を学ぶ場合もそうですが、最初はモノマネから始めるのがおすすめです。
理屈は後回しで、簡単な表現をマネして覚えていきます。あいさつや自己紹介を覚えることが出来ます。
手話は体と目を使って覚えるので、音声言語を覚えるより早く覚えられます。
そして、書いたり読んだりする必要もないので、その分習得が早いのです。
自己紹介の時に名前を言いますが、指文字で表現すると同時に「サインネーム」というものが必要になります。
サインネームは、自分で決めることができるのですが、手の動作で自分を表します。
YouTubeで「Indian sign language 」で検索するといくつか動画が出てくるので、最初はそれで覚えました。
インド手話学習法ー顔の表情を豊かにする
手話の学習において、顔の表情はとても大事です。「うれしい」と手話で表現しているのに、顔が笑っていないと相手には伝わりません。
元々無表情な私にとって大きな挑戦となりました。
最初は余裕がないかもしれませんが、表情を意識するなら、聴覚障害者とのコミュニケーションもスムーズになるでしょう。
表情には目や眉、口や頬などを自由自在に操れるようにならなければいけません。
たとえば、悪いことを表現するときには舌を出す。
「むかーし昔」と言う時には口をすぼめる。
「おばあさん、おじいさん」は頬を膨らませる。
疑問文では眉をしかめる
など、観察していて分かったものもあります。
インド手話学習法ーインド手話の語順
インド手話の語順は日本語に似ているので、日本人にはとても学習しやすいです。
「私はあなたを愛しています」は、
「私」「あなた」「愛」の順番で表現すればOKです。
そして、質問の形、つまり5W1Hは文の最後に質問形を置けば大丈夫です。
例えば、「あなたの家はどこですか?」は、「あなた」「家」「場所」「どこ?」となります。
簡単だと思いませんか?
文法はそれほど難しくないので、それほど意識しなくても大丈夫でしょう。
慣れてきたら、左右の使い分けができるようになると相手にとってわかりやすい手話になりますが、それはまた後日勉強することにしましょう。
【インド手話学習法】
手話のコンテンツ動画を見る
ろう者の友達を作る
普段から顔の表情を使って話す ←(お顔のたるみ防止にもなるはず)
インド手話ができれば、インドのろう者と友達になれます!
手話を学ぶことで、自分の世界が広がります!
こちらも参考に→ろう者は本を読んでどれほど理解できるの?【ろう者と読解力】
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