先回滞在したプネー市から南下してこの度はフブリという町に滞在することに。
日本ではあまり知られていないところですが、カルナータカ州の中では二番目に大きな都市です。
インド南部です。
歴史のある街でフブリ市内にあるいくつかの寺院は11世紀のものと言われています。
古くから綿花、硝石、鉄の交易の中心地としても知られています。
現在でも商業の中心地となっており10万以上の企業が存在します。
フブリの人口は隣のダルワードと合わせて、2023年現在118万1000人です。
ということがザックリとしたフブリ情報ですが、結局前に住んでたところと、時々いくバンガロールともそう景色は変わりません。
フブリの気候

フブリの気候は気候区分によるとステップ気候です。
乾季と雨季があるものの、降水量は少な目です。
簡単に言うと・・
2月下旬から6月までが真夏
7月から10月上旬まで雨季つまり日本でいう梅雨
10月下旬から2月上旬まで乾季で夏
結局一年中夏なのである。
現在4月上旬なので最高気温が約40度最低気温が約27度です。
しかし湿度が低いためそれほど暑さを感じません。
日本だと一日中エアコンがないと、熱中症になりますが、このあたりでエアコンがある家はほとんどありません。

あるのは天井に取り付けた扇風機だけです。
それでも過ごせるのは夜間に気温がかなり低くなるからではないでしょうか。冷たい空気が窓から入ってくるので、風さえあればエアコンなしでも快適に過ごせます。
夜になると人々は家の屋上や外で夕涼みをしています。
穏やかな南国の風がほほをなで、何時間でもベンチに座っていられそうです。
私たちも隣に住む家族に誘われて、屋上にゴザを敷いて星空の元、涼みました。なんともいえないのどかで、素敵なひと時でした。
フブリの食べ物

フブリにもおいしいものがたくさんあります。どれもすごく辛いか甘いか。
やはりおかずはカレー味がメインですが、激辛です。こんなに辛いものをよく朝昼晩と食べられるモノだと感心します。小さい子供も食べています。
どの料理にも唐辛子がたっぷりと入っています。唐辛子を半分に減らしてくれたらといつも思います。
そしてフブリの人たちは食べることや料理がとても好きです。友達に会うと必ず「ご飯何食べた?」と聞かれます。
友人の家に招かれると大抵、ビリヤニと呼ばれるピラフとスパイシー唐揚げ。そしてヨーグルトサラダにデザートです。ヨーグルトサラダ以外は激辛。食べていると汗が止まりません。もちろん子供も同じものを食べます。

フブリの朝食は定番のイドゥリと呼ばれるお米の蒸しパンです。かるかんにそっくりです。
イドゥリの作り方はとても興味深く、豆とお米をミキサーでペースト状にしたものを一晩寝かせてから生地を作ります。
そうすると豆についた菌の作用で発酵し、翌日には生地が膨らんでいます。その後、蒸し器で蒸して完成です。イーストもベーキングパウダーも入ってないのに、ふっわふわです。
豆についた菌で発酵させているので、かすかに納豆のようなにおいも感じられます。地元の人はこれにピーナッツで作ったディップをつけて食べます。とても美味しくて、栄養満点です。
ちなみにこの生地を薄くのばして焼くと、ドーサと呼ばれるクレープができます。すごくパリパリしていて、香ばしくておいしいです。
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フブリ市内の交通手段

フブリ市内にはタクシーがありません。あるのはオートとよばれる三輪バイクのタクシーです。
その上、メーターが動いていませんから乗る前に交渉が必要。ほとんどの場合、相場の二倍の料金を要求してくるので、半分に値切るところからスタート。かなり煩わしいので、めったに利用しなくなりました。
値段交渉が不要な乗り合い型はとても便利です。決まった路線を走っているのですが、料金は一定で相乗り形式。定員四人のはずが、六人を超えることも。後ろのシートに座れなかった場合には、ドライバーの横に座ります。なんとかお尻の一部が乗っている状態。

三輪バイクタクシー以外には市内を走るバスが便利。二十円くらいで乗れるので経済的です。但し、時刻表はおろかバス停の目印もほとんどの場合ありません。人が立っている所がバス停なのです。
路線図というのも、どこにものっていないので土地勘がかなり必要。
ネットで何でもわかる日本とは大違い。人に聞くしかありません。
バスに乗ると前方が女性席、後方が男性席と分かれています。驚くのはバスのドアは基本開けっ放しです。動き始めたバスに飛び乗る人をよく見かけます。ほんとに危険行為多い。
フブリの住環境

フブリの家賃の相場は2DKだと日本円で7,500-10,000円くらい。当然広くなると高くなります。ここで賃貸用の不動産会社を見かけたことはありませんし、張り紙を見かけることもありません。
ネットで賃貸情報を探すことができます。幸い私たちは友達が所有していた小さな部屋を借りることができました。
家賃以外には電気代を支払いますが、日本円で一ヶ月800円くらいでした。光熱費は日本と比べると激安です。
水道料金は家賃に含まれていますが、払う場合も500円くらいだそうです。
我が家はWi-Fiをつけずに、携帯の通信量だけでやっているのでこれも節約になります。
プネーでもフブリでも驚くのが、高額の保証金が要求されることです。フブリでは家賃の10か月分ですから、相当な初期費用がかかります。退去時には全額返金となっていますが、大家さんが極めて善良な人だった場合のみです。
ちなみに私たちはお友達価格で家を貸していただいた上、デポジットなしという考えられないサービスでとても感謝しています。
親切なフブリの人たち

フブリの人たちの気質はというと、陽気で明るくもてなしの精神に富んでいます。
道を歩いていると、「どこから来たの?」と話しかけてきたり、一緒に写真を撮ろうと言ってきたりします。
大通りから路地に入って我が家に向かう時、曲がり角の家の子供が毎回、私たちの名前を大声で呼んで「Hi!」を言ってくれます。
知り合いになると必ず「うちに遊びに来て」と言われます。
ある日、買い物帰りに歩いていると、おじさんが「お茶を飲みに来なさい」といって家に招きいれてくれました。
通りがかりの人でさえ親切ですから、友達になればもう家族同然です。
うちの家の一階に住むおばあちゃんは、しょっちゅうおかずを届けてくれます。おとといも【ウプマ】というインドの焼きビーフンを朝食に持ってきてくれました。
それと一緒に「これちょっとかけるとおいしいから」と真っ赤な粉末の唐辛子を茶碗に山盛り一杯持たされました。
いやいやちょっとの量じゃない。一年でも使いきれない、一味唐辛子の瓶25本分はある。
親切にしてくれた人たちに、最初は次の帰国に日本のお土産を買ってきてあげようと思いましたが、お土産くらいじゃ受けた親切に見合う恩返しができません。
日本への航空券とホテル代と食事代を負担した上に、付きっ切りで観光案内でもしない限り、物ではお返しが出来ないと思うようになるのでした。
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