
洗濯機にかかる光熱費はどれくらい?

手洗いにすれば節約になるの?
洗濯機の種類やメーカー、住んでいる地域にもよりますが、縦型洗濯機の場合には150リットルの水を使うので一回につき40円。電気代は約3円。
つまりかなり大雑把に計算すると、一ヶ月あたり毎日使うとして洗濯機にかかる一ヶ月の水道と電気代は1290円。
一年間では15480円。
もしこれをバケツで手洗いをするなら、電気代はゼロになります。
我が家の場合、バケツで洗った場合には洗濯機の半分以下の水量ですみます。
ただし、手洗いをするのはありとあらゆる種類の家電に溢れている日本では、抵抗があるかもしれません。
インドでは、まだまだ洗濯機の普及率が低く(2021年の統計では約20%)、手洗いで洗濯を行っている家庭が多い様子です。
家の近所でも軒先で洗濯物を大量に洗っている女性を多く見かけます。私たちもインドに来て毎日手洗いをするようになりました。
手洗いで洗濯物を洗うことは想像通り結構大変なことです。およそ30分かかります。2人分の洗濯物はかなりの量になり、朝晩と2回に分けて洗います。
手洗いで大変なことは脱水です。洗うのはまだしも、手でがっつり絞るには相当の力が必要。
しかもうちは室内干しにしているので、絞りが甘いと床が水浸しになります。
そんな我が家の救世主となったのは手動式洗濯機です。
手動式洗濯機を買う

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最近日本に一時帰国した時に購入しました。ネットで買うつもりで色々見てましたが、ネットショッピングは大変ですね。
ネットショッピングは便利なようで、情報が多すぎて逆に不便な時があります。一つの商品でもたくさんの異なる会社が販売していますから、一体どこで買えばいいのか分かりません。
それはまるでスーパーに醤油を買いに行って100種類の中から選ぶようなものです。
しかも、いちいちレビューを見たりするとあっという間に1日が終わります。
そんなことなら最初からスーパーに出かけていって適当に買った方が断然早いのではと思うことがよくあります。
結局、今回は店頭で手動式洗濯機を販売している店がわかったので、出かけていきました。それはビバホームと言うホームセンターです。滞在先からビバホームまで往復2時間電車でかかりましたが、自分の目で見れるのは安心ですね。
手動式洗濯機を使ってどうだったか?

使ってみた感想ですが、十分洗濯機の代わりになったと思います。
特に手洗いでは絞り作業が大変でしたが、これを使えばしっかり絞れるので、脱水後は「ほぼ乾いてる!」と思ったほどです。
もちろん手絞りに比べてなので、いつも洗濯機を使っている方なら物足りなく感じるかもしれません。
では、どんな点が想像と違ったかと言うと、我が家の洗濯量に対応してなかったと言う点です。
つまり、本体は大きめのバケツほどですから、二人分の衣類を洗うには小さすぎたという点。
確かにパッケージにはTシャツ3枚か4枚と書かれてありました。
そもそもTシャツ3枚を手動式洗濯機で洗う人がいるのか謎ですが。
洗濯機のシステムは、渦巻くうずしおの中で洗濯物が泳いでいなければいけません。
しかし2人分の洗濯物を無理やり押し込んだので泳ぐどころか、樽の中に漬け込んだ白菜の漬物のようで回してもただ水に浸っているだけです。恐らく汚れが落ちることはないでしょう。
さらに排水ホースが細いので、排水に非常に時間がかかります。
なので行き着いた方法はと言うと、大きなバケツの中で洗った後、この洗濯機の中に入れて絞る。
つまり脱水だけ行うという方法にしました。
特に重宝したのがシーツを洗う時です。今までシーツを洗うときはすごく大変。
二人がかりで絞ってもきれいに絞れず、乾くのも時間がかかっていましたが、これならすぐに水分が抜けるので便利です。薄い布団すら洗うことができました。
朝洗って、部屋干しでも夕方には乾いていました。
手動式洗濯機を使っての脱水のコツ
手動式洗濯機の脱水機能を最大限に活用するにはちょっとしたコツがいります。ポイントは本体に洗濯物を絶妙なバランスで入れることです。
ぎゅうぎゅうとつめるようにいれてはいけません。ふんわりと、重いものを上にのせる。タオルなどの綿素材は広げて入れることです。
そのバランスが理想的かどうかをしるには、とにかくレバーを回すしかない。
そしてよく耳をすましてほしい。
洗濯槽の中で衣類が理想的なポジションにいたときにのみ、完璧な脱水が行われるからです。
レバーを回して脱水がはじまったときに、よく耳にする全自動洗濯機の音が聞こえてきたなら成功!
洗濯物がベストポジションなら指一本でも動かせます。
反対にぼこぼこと音がしたり、レバーが極端に重かったりすると失敗。
ただちに停止して衣類の上下左右をひっくり返すなどしてもう一度入れなおします。
手動式洗濯機は運動にもなります。
なぜなら脱水時には本体が激しく揺れるので、それを必死で抑えなければいけません。手はレバーを回してるので、両足でしっかりと挟みます。
これはかなりの消費エネルギーになります。ランニングをしたのと同じくらい毎回洗い終わりには汗だくになります。
腕と下半身を中心に全身運動にもなるので、洗濯と同時にエクササイズができるので心なしか、最近足が細くなったような気がします。
どんな人が手動式洗濯機を使うのか?

手動式洗濯機を使うのは、そもそもどんな人なのでしょうか。災害時や停電時、そしてキャンプなどと説明書には書かれてありました。
さらにペット用品や靴を洗う人がいるそうです。つまり別々に洗いたい時に使うという事です。
説明書にはカバンなどは洗わないでくださいって書かれてありました。カバンを洗いましたが、カバンも手で絞りにくいのでよかったです。
注意点としては怪我をしないようにすることです。細かな突起部分があるので、それで洗濯機を回すときに、そこに当たって指に怪我をしたことがありました。
結論として、手動式洗濯機は脱水機として非常に重宝し、洗濯機が使えないインドの生活にはもってこいと言えます。
海外にいる限り、どこに行くにもこの洗濯機を連れて行こうと思ってます。
そして肝心の節約に関しては、確かに一ヶ月千円ちょっとの水道光熱費を節約することにはなります。しかし手動式洗濯機を使う時間を考えれば、その価値はあるだろうか・・・と思うかもしれません。
いや、あると言えばあります。
大雑把に計算しても一年で約15000円、5年で75000円の節約です。
手洗いは40分ほどかかることは確かですが、一日のうちに40分というのは習慣化すればあっというまです。その40分をスマホを見て過ごすよりは、有意義なのではないかと。
現代の日本人は昔の人に比べて肉体労働が少なくなり、足腰の衰えが進みやすくなったと言われていますから、しゃがんでグルグルと回すのは健康的でもあります。
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