両親が二人とも入院したため、緊急に帰国することになりました。
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日本では、コロナの新規感染者数が過去最高を更新しており、
インドでもピークは超えたといってもまだまだ感染者数は多い状態です。
インドから日本へ、どちらも感染者が多い状況で、無事に出国して日本に入国出来るのでしょうか?
手続きを一つでも間違えると入国どころか出国も出来ません。
最初に行うのは出国手続きです。
FRRO/FROで出国手続き
私たちは2019年に観光ビザでインドに来ました。
当時始まったばかりの5年間有効の観光ビザです。
一度の滞在は180日可能です。
当初の予定では180日経つ前にモルディブへ出国するつもりでした。
インドからモルディブはそれほど離れていません。
ところが、コロナによるロックダウンが始まりすべての国際線がキャンセルとなりました。
そこで日本でいう出入国管理局のようなところに、滞在延長の申請を行いました。
三ヶ月間の延長が許可されたものの、一向にコロナが収束し国際定期便が始まる気配はありません。
そうこうしているうちに、一年以上がたちました。

結局今回日本へと帰国するにあたって必要なのは出国許可証。
インドを去るにしても、勝手に去ってはいけないのです。
許可がいる。
帰国が確定したのでFRRO/FROと呼ばれる入国管理サービスを行う機関にネットで出国許可を申請しました。

ところが、数日するとFRRO/FROに直接出向くように連絡があり緊張が走ります。
日付と時間の指定も書いてありました。
ネット申請で関係書類を提出したにもかかわらず、再度コピーしたものを持参するように言われます。
一年間も手続きをしないでほったらかしだったので、厳重な注意を受けるか巨額の罰金が科されるのでしょうか?
インドはドキュメント大国であり、何をするにもたくさんの書類の提出が必要なのです。
プリンターを持っていないため、近所のXEROX(コピー屋さん)で提出する書類のコピーをしました。

一枚4ルピー。日本円で6円。
店舗には女性が一人いて、奥にコピー機が一台。
手前にパソコンとレーザープリンターとインクジェットプリンターがそれぞれ一台あるという設備です。
日本ならコンビニでセルフサービスでする作業をスタッフの女性にお願いしてしてもらいます。
Googleマップにだまされる
持参書類にもれがないか、入念なチェックを行い準備します。
念のため、ほぼすべての手持ちの書類をコピーしました。
公共料金の支払いレシートまで。
その後、リキシャに乗って久しぶりの遠出です。
40分後には目的地の近くに到着。
現地語が話せなくとも、スマホがあればどこにでも行けます。
配車アプリなので目的地を登録するだけで、運転手のスマホにも地図が表示されます。
なんて便利なのでしょう。日本よりも交通の便が発達しているように思います。
しかも40分走って200円くらいです。
リキシャは個人タクシーのようなものですから、よくこれで生計を立てられるものだと感心しています。
ロックダウンが厳重だった時は無収入の時がずっと続いたに違いありません。
リキシャからみるインドの街は普段通り。
あいからず牛が道路の真ん中を堂々と歩いています。
そんなことを考えていると、目的地に隣接した道路に到着。
ところが、Googleマップを頼りにFRRO/FROの事務所を探しますがありません。
すでに近くに来ているはずなのに見つかりません。
現在地を指し示すマークを頼りにそれらしき建物に入ろうとしても、大型の番犬が猛烈なスピードで走ってきます。
別の建物では警備員に阻止されます。
天下のGoogleが間違えるはずはない。
困り果てているところに、スクーターにのったおばあちゃんが
「どうしたの?」と声をかけてくれました。
尋ねると、
「それなら、まっすぐ行って左に曲がればあるよ」
と教えてくれました。
グーグルマップとは正反対の方向です。
ありがとう。おばあちゃん。
私も今度、日本で困っている人をみかけたらためらわずに声をかけます。
そしてネットの情報がすべて正しいと思ってはいけない。
こまったらググらず人間に尋ねよう。

そういうわけで
プネーのFRRO/FROに行くときは気をつけて下さい。
大勢の人たちが出入りして、バイクがたくさん止まっている建物です。
入り口に政府機関を示すロゴがかかれています。
青地に星マーク、真ん中に手のひらです。
そしてどこにもFRRO/FROとは書かれていません。
「書いててくれー。手書きでいいから。」
無事にたどり着いたFRRO/FROは想像していたものと全然違います。
市役所のようなところに入り口があり、小屋みたいです。窓口がたくさんあります。
私たち以外にも何人も外国人がいましたが、どうやってたどり着いたのだろうかと思います。
そしてインドにまだこんなに外国人がいたというのも驚き。
写真を撮って怒られる
建物の入り口のゲートで担当者に電話をすると、「そこまで行くので待っているように」とのこと。
中には入れないようになっています。
三分ほどまってもこないので、そこにいたインド人に聞いてもらいました。
そしたら、やはりそこで待っていろとのこと。
入り口の近くをウロチョロしながら建物の写真を撮っていたら、警備員が近づいてきて写真を削除するように言ってきました。
写真撮影禁止のエリア。
軍事施設の撮影は明確に禁止のマークがありますが、政府関係の建物もダメということ。
そのため、ブログにのせられる写真はありません。
不安いっぱいで待っていると、その後、担当者がニコニコしながらやってきました。
よかった。怖い人じゃなくて。
必要書類を渡して無事に手続きは完了。
それにしても、ネット申請と同じ書類をもってこさせることにどんな意義があるのだろうか。
「仕事わざわざ増やしているやん。」と心の中でツッコミをいれます。
まだ肝心な出国許可は届いていませんが、とりあえず「オーバーステイ」などと言われなくてよかったです。
今後の手続きはどうなるか?
さて、出国手続きが承認されたら、あとは荷物の整理と陰性証明の取得だけです。
陰性証明は日本政府のフォーマットでないとダメらしく、それに記入してくれるかどうか病院に尋ねるのも一苦労でした。
もちろん自分ではできないのでインド人の友達にお願いしました。ありがとう。
英語やヒンディー語が話せなくても友達おればなんとかなる説。
日本政府指定の書類に規定通り記入されていないと搭乗はもちろん、仮に日本についても強制送還されるらしい。
こんな時期に帰るのは本当に神経をすり減らします。
陰性証明は72時間前以降と決まっているので、早めにすることはできません。
帰国後の14日間の隔離先も考える必要があります。
強制隔離が6日間。その後の8日間をどうするか。
母がまだ入院していたら実家で隔離できますが、もし退院していたら万が一のことを考えて別の場所で過ごす必要があります。
コロナ禍での帰国は予想通りの大変な作業です。
余談ですが、近くのモールで買い物をして帰ろうと思ったら、何と入れませんでした。

なぜなら、入り口に「ワクチンを二回接種していない人は入れません」の文字が。
家に帰ってから大使館メールを見ると確かに書いてありました。
「モールについては,来店客及び従業員がワクチン接種を完了したことを確認することを条件に,連日午後10時まで営業が可能。」
引き続きインドにとどまるなら、ワクチンを打つところですが、1ヶ月後には帰国する予定なので打つつもりはありません。副反応がキツいらしいので。
日本に帰ってから打ちたいと思います。
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