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【ミッションインポジティブ】第11話 クリーニング店の労働力不足を解決する新たな取り組みと外来種被害

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ベーカリーショップ「パルナス」の二階の喫茶コーナーで、クリーニング店の主人、正次郎がピロシキを食べていた。

喫茶コーナー担当の川尻実さんと世間話をしている。

「下駄屋もついに店じまいするんだってよ。今の時代、みんなネットで買いものするしね。」

清太郎はいつも最新ニュースを持っている。

「あらら~。そうなんだ。厳しいねどこも。まあ、イオンができてから全然だめだね。」

「今時こんなさびれた商店街でやっていくってのは無理があるよ。下駄屋のせがれって確かイルカの調教師やってたよね。」

「そう。二代目でやってるのって言えば、かっちゃんのとこと林田さんのとこぐらいだよ。

あとは・・・。

いないな・・」

かっちゃんはコロッケが名物のお肉屋さんの二代目。林田さんはお茶屋さん。入口で年中グリーンティーを売っているのが目印。

「正ちゃんの店はどうなの?ヒカル君は後ついでくれそう?」

「クリーニング屋やらせても、先が見えてるよ。安い大型店にみんな客とられてっからね。最近は店の手伝いも全然しない。

だからバイト募集ずっとしてたんだけど、これがまた誰も来ないんだよ。

労働者不足ってまさにこれだね。

やっと先月から一人来たから、だいぶ楽になった。だからこうやってお茶も飲めるようになったんだ。」

「へ~。若い人?」

「若い。

まあ、人ではないんだけど。

動物。

アライグマが面接に来たんだよ。

人手不足なもんだから、すぐに採用したさ。」

「アライグマか・・・。

ヘルパーさんがインドネシア人ってのもびっくりしたけど、今はアライグマが働く時代なんだからね。

でも、ちゃんと仕事できんの?」

「俺も最初はね、掃除くらいやってくれればいいやと思ってたんだよ。

それが、仕事覚えんのがめっちゃ速くてさ。水洗いはもう全部任せてるよ。

声かけてやめさせないと、いつまででも洗ってる。こだわりがあるんだろうね。

ただ、まだどれが水洗いできないかわかってないから、注意してないと何でも洗っちゃうんだ。今朝なんか、ハンガーまで洗ってたよ。

まあ、奴らも何とかしないと、生き残れないからね。」

「なるほど・・。

これも働き方改革ってやつか」

シャツを洗うアライグマ

動物を労働力とするのは、今に始まったことではない。

インドでは象がパトロールや、家畜の囲い込みなどの仕事を行っている。

一部の地域では、公務員として待遇を受け、退職の際には年金を受け取ることもある。

少子高齢化のため、働き手はますます不足している。ファミレスでもコンビニでも年配者が働いている。

将来、労働力不足問題に動物はどれほど貢献するのか、まだわからない。

キュートでつぶらな瞳がチャーミングのアライグマ。

現在、日本中で野生化したアライグマが問題となっている。

各地にアライグマのコミュニティが存在している。

かわいらしい見た目とは裏腹に、畑や民家に来ては何でも食べてしまう。

もちろん害獣リストに載っている。そのため自治体は罠を仕掛けるなどして駆除をしている。捕獲してから肉を食べる人まで出てきた。

しかし、元はといえば人間が日本に連れてきた。

勝手に連れてきて、害獣扱いされている。

動物保護団体が、駆除を行っている自治体に抗議するのも無理はない。

同じように、昔むかし沖縄でもハブを退治するためにマングースが持ち込まれた。

ハブとマングースは天敵であるという事実?に基づいて始まったプログラム。

しかし、マングースとハブは活動する時間が全然違う。互いが出会うことはほぼなかった。

そればかりか、マングースは沖縄の希少動物を獲物にし、個体数を激変させた。

どんどん増えるマングースはとうとう、全滅作戦によって捕獲される。

そして、マングースのお墓ができた。

人間の無知がもたらした悲劇。

外来種の持ち込みは非常に危険であり、生態系を崩壊させてしまう。

一粒の小さな種でさえ危険だ。

植物も動物もすべて、単独で存在しているのでない。

野生に返せば良いと言うのはとんだ大間違いである。

ペットショップが仕入れた遠い国の珍しい動物が逃げ出し、飼育放棄されている。中には、思った以上に売れなかったため、わざと逃がしてしまう悪質な例もある。

自然界は、それぞれが絶妙なバランスで依存しあい、助け合って存在し、適切な個体数を保っている。

それぞれに役割があり、いるべきポジションが決まっている。立ち位置が定められているのだ。

ペンギンは砂漠では生きていけない

現在、生態系はぐちゃぐちゃである。

えらい人たちが地球の取説を読んでいないからこうなる。

なめんな地球。

※アライグマのパートさんは空想小説の世界で起きていることです。第二話では猫がバイトを始めた様子を描いてます。

連載小説ミッションインポジティブ 第2話「パルナスで大活躍」

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「衣類を宅急便でクリーニング店に送る」システム

さて、現実のクリーニング店では人が丁寧に一点ずつきれいに洗います。

どれほど人工知能が発達しても、熟練の技は欠かせません。

ラクリでは、そんな職人魂をもつスタッフが衣類をきれいによみがえらせてくれます。

洗いたい洋服を専用のボックスにいれて宅急便で送るので、人と接する必要はありません。

おすすめは詰め放題パック。専用ボックスに入るだけ、詰められます。たくさん入れるためにはきれいに畳むことです。

毛玉取りや染み抜きもしてくれるので、見違えるほどきれいになります。

オフシーズンの衣類を預かってくれるサービスもあります。

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